御母衣ダム湖畔にたたずむ荘川桜には秘められた二つのドラマがあります。昭和27年、ダムの建設で湖底に沈むことに決定された中野地区の光輪寺と照蓮寺には樹齢400年、重さ40トンという桜の巨木がありました。電源開発初代総裁高碕達之助氏はこれを惜しんで、桜博士と言われた笹部新太郎氏に力を借り見事奇跡的に移植に成功しました。
この移植を目の当たりにし生命力の偉大さに深い感動を覚えたのが旧国鉄バスの車掌であった佐藤良二氏。自分が勤める名古屋と金沢の間を桜で結ぶ桜道の夢を描き、「日本海と太平洋を桜で結ぼう」と提唱。私費を費やし約2000本の桜を移植しましたが、志半ばで47歳の若さで亡くなりました。氏の意志は多くの人々に受け継がれ、現在もなお桜道の夢は続いています。この話は映画「さくら」で紹介され人々に深い感動を与えました。

荘川桜の見頃は4月下旬〜5月上旬です。
日本のまん真ん中を南北に縦断する国道156号線沿いには、
荘川桜以外にも桜の名所が多くあります。
アクセスの良いオハヨーサンホテルを利用され、ぜひご探訪ください。


宗休寺
3月下旬
〜4月上旬
岐阜公園 ・長良川堤(岐阜市)
雄総の堤(岐阜市)
長良川に沿って約400本
不動の森・宗休寺(関善光寺)(関市)
サザンカでも有名
3月下旬
〜4月上旬
小倉公園(美濃市)1000本
ソメイヨシノやヤマザクラが1000本ほどあり、夜はライトアップされます。3月下旬〜5月5日まで、季節茶屋が開店します。


4月上旬
〜中旬
和田野の桜並木(上之保村)300本
4月上旬
〜中旬
愛宕公園 (郡上市八幡町)樹齢400年「墨染めの桜」
「飛騨・美濃さくら33選」の地に選ばれ、エドヒガンサクラ、ソメイヨシノなどが咲きます。園内には樹齢400年、当時の八幡城主遠藤慶隆が植えたと言われる古木「墨染めの桜」があります。

寺尾ヶ原
4月中旬 五町堤の桜並木(郡上市八幡町)
方須の桜並木(郡上市和良町)
300m
寺尾ヶ原千本桜(武芸川町)
2000本の桜トンネル
4月中旬
〜下旬
臥龍公園 (宮村)樹齢1100年「臥龍桜」
龍が臥せた姿から名付けられた国指定天然記念物「臥龍桜」。エドヒガンサクラの大樹。開花期間には同公園にて桜まつりを実施。
4月中旬
〜下旬
宮川 中橋付近 (高山市)
市内の中心部を流れる宮川に掛かる飛騨高山の代表的な赤い中橋と桜が調和し、とても美しい光景。夜には周辺がライトアップされ、幻想的な雰囲気に。

深戸
4月下旬 明建神社(郡上市大和町)樹齢200〜300年、大小100本
善勝寺(郡上市白鳥町)
樹齢400年幹周り4.3m高さ18.5m
深戸の桜並木(郡上市美並町)
100本
念興寺枝垂れ桜(郡上市和良町)
樹齢150年鮮やかなピンク色